2017年05月17日

「昔はなし」その303　蘇峰の言に方丈奮起す

蘇峰の言に方丈奮起す

　福谷元治が主催して徳富蘇峰を招いて悟
真寺の玉座の前の広場で講演が行われたこ
とがあります。そのとき竜拈寺の先代の方
丈とか学校の校長などが来賓として招かれ
て出席していました。
　蘇峰はエチオピアの話から日本人の話に
移り国民たるものは、勅語の中の一つや二
つくらいは知っているべきだ。今日は教育
関係者も多数出席されているが、とくに申
上げたい。というような話をされました。
　私はそのおり竜拈寺の方丈を何げなくチ
ラリと見ると額に青い筋がちょっと立った
ようでした。
　あとで来賓の挨拶となったとき、方丈は
立たれ、謝辞を述べてから「私も勅語の一
ッや二ッは心得ている」と教育勅語をはじ
め六、七種の勅語を全部暗誦で述べられま
した。
　私は方丈の博覧強記と、そのとき眼光の
人の射るごとき輝きには驚きました。

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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0) │豊橋の昔はなし
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