2017年04月28日

「昔はなし」その284 俳優にしたい程の勇一

俳優にしたい程の勇一

 呉服町に絹三という呉服屋がありまし
た。豊橋でも古い店でした。その店の格構
は名古屋の茶屋町の伊藤呉服店のような土
蔵づくりで立派なものでした。
 主人は神戸三九郎といい、その長男がま
だ三九郎の名をつがないころは勇一と申し
ました。
 四人の弟のうち、一人はアメリカヘ住み
ついてしまいましたが、長男の勇一は三度
もアメリカヘ渡って、色々な事業を日本へ
もちこんできましたが、まあ、四、五年ず
つ時期が早かったという感じでした。
  この勇一は俳優にしたいほど美男でし
たが酒好きで、盃でのまないで、せん茶々
碗でのむほどの大酒家でした。

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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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