2017年04月22日

「昔はなし」その278 船町は何んでも揃う

船町は何んでも揃う

 船町の服部家を中心に茶道がさかんにな
り、船町中が茶を愛したことがありました。
 のちに芸能がさかんになり、みんなが
歌、三味線、鳴物、おどり、義大夫から芝
居までやるようになりました。そして玄人
はだしの人達がふえてきましたので地方か
ら「船町へ行けば何でも揃う」とお祭の余
興でも何でも頼みにくるようになったこと
があります。
 船町では、のちに若い人達が商業に熱心
になり全町こぞって若手が商業を励みました。
 酒の仲六、塩の塩伝、麻の麻久の三人は
ほとんど兄弟のように仲よく交わって熱心
に業務につとめましたが、ちょっと他町内
にない親睦さでした。いずれも先々代たち
の話ですが、他町にたいしても模範的な
人々で家業もまた栄えました。


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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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