2017年04月15日

「昔はなし」その271 骨とう鑑定県下一の杉田

骨とう鑑定県下一の杉田

 杉田六江の弟が杉田兼次郎で、例の有名
な茶人です。この人は、はじめカマボコな
どをつくっていましたが、東京へ出て古筆
了仲をしのぐ鑑定家になりました。
 書画こっとうの鑑定においては、兼次郎
の上をいく者は名古屋にもなく、県下一と
いわれました。
 それに庭つくりの名手で、この方面でも
太刀打のできる人はありませんでした、そ
して各地より造園や書画、古巻物の鑑定を
求めるために、遠くから豊橋へ彼を訪ねて
くる人も多くありました。
 この兼次郎には、思わぬかくし芸があり
ました。おそらく聞いた人はいないでしょ
うが、新内を語らせては玄人はだしでした。

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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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