2017年04月06日
「昔はなし」その262 頑固な須磨寺の案内人
頑固な須磨寺の案内人
昔、私が須磨寺へ参詣に参ったおり、案
内者が説明していまして、「これは熊谷次
郎直実の手植の桜で、熊谷次郎はこういう
歌を詠んでいる」といって
ゆきくれて木の下かげを
宿とせば………
の歌を朗々と唱するので、いらぬことと思
ったが私が「それは忠度卿の歌ではない
か」というと「何千もの人が参詣にきてい
るが未だかって忠度の歌だといった人はな
い。あんたが一人だけそういうことを言っ
ても通らない」という返事に、これは議論
にもならないと思って引き下ったことがあ
ります。
昔、私が須磨寺へ参詣に参ったおり、案
内者が説明していまして、「これは熊谷次
郎直実の手植の桜で、熊谷次郎はこういう
歌を詠んでいる」といって
ゆきくれて木の下かげを
宿とせば………
の歌を朗々と唱するので、いらぬことと思
ったが私が「それは忠度卿の歌ではない
か」というと「何千もの人が参詣にきてい
るが未だかって忠度の歌だといった人はな
い。あんたが一人だけそういうことを言っ
ても通らない」という返事に、これは議論
にもならないと思って引き下ったことがあ
ります。
Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)
│豊橋の昔はなし