2017年04月02日
「昔はなし」その258 相撲狂の石川錦一郎
相撲狂の石川錦一郎
尾張の新川に石川錦一郎という素封家が
ありました。この人は大の相撲フアンで、
相撲となると、東京にかぎらず大阪でもど
こでも出かけました。そして豊橋へもやっ
てくるといつた具合でした。
酒はのみませんでしたが喰物がぜいたく
でした。しかし、飯を喰うとき、膳の前に
相撲取がいないと飯がうまくないというの
です。まだ若い十代のーー番附にものらな
いような相撲取を前において、飯を喰うの
がいつもの例でした。
日清の戦いのおり、私が駅へ兵隊を見送
りにいくと向こうから兵隊をのせてきた列
車の中で石川錦一郎をちらりと見たことが
ありますも星一つの二等兵でなんだか気の
毒な思いでした。
無事に凱旋されたようですが、そののち
も相撲には相変ずこっていたようです。
尾張の新川に石川錦一郎という素封家が
ありました。この人は大の相撲フアンで、
相撲となると、東京にかぎらず大阪でもど
こでも出かけました。そして豊橋へもやっ
てくるといつた具合でした。
酒はのみませんでしたが喰物がぜいたく
でした。しかし、飯を喰うとき、膳の前に
相撲取がいないと飯がうまくないというの
です。まだ若い十代のーー番附にものらな
いような相撲取を前において、飯を喰うの
がいつもの例でした。
日清の戦いのおり、私が駅へ兵隊を見送
りにいくと向こうから兵隊をのせてきた列
車の中で石川錦一郎をちらりと見たことが
ありますも星一つの二等兵でなんだか気の
毒な思いでした。
無事に凱旋されたようですが、そののち
も相撲には相変ずこっていたようです。
Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)
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