2017年03月27日

「昔はなし」その252　御膳も三組お椀も三組

御膳も三組お椀も三組

　本膳という言葉が料理で使われていま
す。これは、はじめは、何もかも、三組ず
つ用意されているものを申したわけです。
　つまり、御膳も大中小三組お椀も大中小
三組ずつという具合なんです。だから一軒
のうちで、五人前の本膳をもつていると、
大中小を利用して五人の客もできるし、八
人の客もできる。結局、十五人までは五人
分の膳器で出来るわけです。
　本膳では、飯びつを出しません。椀へ高
盛りに飯をもって、ふたをして出します。
客はこのふたへ必要量だけをわけてもらつ
て食します。これが婚礼のときの若夫婦へ
の御高盛りなどになりました。
　本膳のときは、ハシは丸ハシに決ってい
ます。膳の形により箸にも差別があって、
杉の箸、柳の箸、削り方にもいろいろ方法
があります。

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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0) │豊橋の昔はなし
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