2017年03月10日

「昔はなし」その235 日光をのぞく

日光をのぞく

 豊橋の吉田神社には天狗の面が蔵されてい
ます。大きな鼻も面もつながって、一つの木材
からつくられているのです。
 これと同巧異面なのは、日光の石の玉垣か
ら獅子が飛び出ているのが、これが一つの石
に彫られています。
 私が昔、日光に参詣したおり、東京の石屋と
金物屋が来合せて今の名工でも、とてもできな
い仕事だと感心していました。
 そのとき、丁度、修理中で足場が組まれてい
たので、それへ上ってみますと、本堂の屋上に
畳一畳敷くらいの香炉とローソク立と花入が見
えたのには、たまげました。全部青銅でできて
いるのですが、金額にしても大へんなもので
す。六十五年も前に見たわけですが、いづれ
にしても、金のある大名の寄進したものだろう
と思いました。


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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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