2017年02月11日
「昔はなし」その208 句佛上人の挨拶
句佛上人の挨拶
句仏上人がまだ十才のころ、父君の現如上
人とともに豊橋へ来られたことがあります。そ
のとき、現如上人は「相変ずきとくのいたり」と
申されたのが挨拶でした。すると、十才の句仏
上人は、そのあとをついで「はじめて…」とただ
一言申されました。ただそれだけでした。たい
へんいい言葉で、私どもでは一寸、思い浮か
ばない言葉でした。
のちのち、句仏上人へ御目通りした時に、私
は「はじめて…」のあの短い言葉は何とも申せ
ない味の深い御立派な言葉だったと何十年も
前の想い出を申上げますと、句仏上人は黙っ
て微笑されておりました。
句仏上人がまだ十才のころ、父君の現如上
人とともに豊橋へ来られたことがあります。そ
のとき、現如上人は「相変ずきとくのいたり」と
申されたのが挨拶でした。すると、十才の句仏
上人は、そのあとをついで「はじめて…」とただ
一言申されました。ただそれだけでした。たい
へんいい言葉で、私どもでは一寸、思い浮か
ばない言葉でした。
のちのち、句仏上人へ御目通りした時に、私
は「はじめて…」のあの短い言葉は何とも申せ
ない味の深い御立派な言葉だったと何十年も
前の想い出を申上げますと、句仏上人は黙っ
て微笑されておりました。
Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)
│豊橋の昔はなし