2016年12月05日

「昔はなし」その145 味噌汁をぶちあける

味噌汁をぶちあける

 二連木坊主ですが愛知銀行の改築祝いのあ
と、銀行では、招待客を入力車で送りとどけま
した。そのとき二連木坊主は、人力車を途中で
おりて「俺はここから歩いていくから、自宅まで
送ったことにして、その代金だけ俺によこせ」と
人力車夫から金をとった話は余りにも有名です。
 また、彼は、祝宴の料理をその場では一つも
手をつけず持って帰って、人に売ったというこ
とです。
 彼は、のちのち、一人暮しでしたが、女房を
めとったころ、女房のつくった味噌汁をパッと庭
に捨てて怒ったということです。つまり、豆腐の
味噌汁などはぜいたくだというのです。ある人
が捨てるのは、なおもったいないではないかと
いうと「一度味を知ったら止められなくなるから
舌に味わせない方がいい」と語ったそうです。
徹底した人間でした。毎日の生業は花などを
売っていたようです。

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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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