2016年10月22日
「昔はなし」その101 刀つくりが鉋丁つくり
刀つくりが鉋丁つくり
昔、刀剣つくりの名人として、上伝馬の坂上
に羽山正寛という人がいました。廃藩になって
刀剣が必要ないということで鉋丁をつくってい
ました。しまいには「さしみ鉋丁」までつくるよう
になりました。私の親爺などにも一通りの鉋丁
をつくってくれましたが「どうも切れすぎる」と親
爺はよくこぼしていました。
名人肌の男の羽山は金があればあるだけ飲
む、気に入らない注文はうたないという男でし
た。自分の気持次第で「金など要らん、使つて
もらえたら有難い」という変り者で、背がとても
高い男でした。
豊城士羽山正寛作
昔、刀剣つくりの名人として、上伝馬の坂上
に羽山正寛という人がいました。廃藩になって
刀剣が必要ないということで鉋丁をつくってい
ました。しまいには「さしみ鉋丁」までつくるよう
になりました。私の親爺などにも一通りの鉋丁
をつくってくれましたが「どうも切れすぎる」と親
爺はよくこぼしていました。
名人肌の男の羽山は金があればあるだけ飲
む、気に入らない注文はうたないという男でし
た。自分の気持次第で「金など要らん、使つて
もらえたら有難い」という変り者で、背がとても
高い男でした。
豊城士羽山正寛作
Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)
│豊橋の昔はなし