2016年10月05日
「昔はなし」その84 松原書記と引幕
松原書記と引幕
昔、渥美郡役所に松原という書記がいまし
た。松原が芝居の引幕の字を頼まれました。
なるべく細字を書いてほしいという注文で古人
の詩を書きました。
それが呉服町の朝倉座へとりつけられたが
一文字の大きさが五寸ぐらいで美事なもので
なかなか評判でした。芝居のない日に引幕だ
けを、わざわざ見にいく人もありました。井村常
山などという一六居士風の書をよくする人も豊
橋にあったが、松原書記などは無名の人で、た
いへん立派な字を書きました。
昔、渥美郡役所に松原という書記がいまし
た。松原が芝居の引幕の字を頼まれました。
なるべく細字を書いてほしいという注文で古人
の詩を書きました。
それが呉服町の朝倉座へとりつけられたが
一文字の大きさが五寸ぐらいで美事なもので
なかなか評判でした。芝居のない日に引幕だ
けを、わざわざ見にいく人もありました。井村常
山などという一六居士風の書をよくする人も豊
橋にあったが、松原書記などは無名の人で、た
いへん立派な字を書きました。
Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)
│豊橋の昔はなし