2016年09月28日

「昔はなし」その77 のんびりした詰句

のんびりした詰句

 昔は詰句(つめく)というのが流行してました。
廃藩のころは大手通も藪が多くてそこにあるさ
むらい屋敷のことを御家中と呼んでいるころで
す。若侍たちが竹藪で鉄砲の稽古をやってい
るのが詰句になりました
  天のやぶで家中衆がテッポーうつ暑さかな
(アノヤブデカチュシュガテポウーツアツサカナ)
  (吉田神社を天王様と云いし時)
また変ったのでは
   雪ふりに雨戸あけて
        (アドアケ)
   小便(しょべ)すればチポちぢくなるさむさ
   かな
 つまり詰句というのは、言葉をちぢめて一つ
の句をつくるわけで、今の人に話すと昔はのん
き者が多かったと申しますが、忙しくても心に
余裕があったわけです。


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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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