2016年09月27日

「昔はなし」その76 芝居の馬は二つ

芝居の馬は二つ

 当時「どどいつ」が流行しました。意気な魚町
あたりには「どどいつ」の作者も多いようでした。
飯屋をやっていた油世古の木村屋のあとへ大
塚屋という、うなぎ屋が生まれました。それが
すぐ「どどいつ」になりました。
   うまいうちわのおだての風に油のりだす
   串うなぎ
 この「どどいつ」は誰いうとなく流行して、どこ
でも唄われて大いに大塚屋の宣伝になりました。
 また川柳ですが、羽田の祭礼のとき、上伝馬
の薬師瀬古通りの掛行燈にうまい川柳があり
ました。
   雨降りは足で戸たヽく送り膳
   持ってさえおればすみけり夏羽織
   学問のある馬鹿に親爺こまりはて
   芝居の馬小さいけれど二本あり
 最後の芝居の馬などはよくかみしめると、ふ
きだしたくなるほどユーモアがありました。



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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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