2016年09月21日

「昔はなし」その70 六十人でこわ飯行列

六十人でこわ飯行列

 さて、神野新田の祝いのおこわを車で曳いて
いけば、おこわも御料理もごっちゃになってし
まうので、どうしたらよかろうかと苦心しました。
 結局、当時の大家には必ずあるかご長持と
いうのを用いました。かご長持というのは大、
中、小で一組となっていますが。これを五組こ
しらえました。つまり、長持十五個というわけです。
 この十五個の長持を家の出入の大工さんや
車力さんにになわせたのですが、十五個の長
持には六十人の人間が必要でした。つまり、
一つの長持に四人ずつ要しますからね。
この六十人に千歳楼と染めぬいた揃いのはっ
ぴを着せて、千歳楼と染めぬいたゆたんをか
けて、牟呂の神野新田まで行列をつくって出
かけたのは、私から言うとおかしいが壮観の
きわみでした。
 おこわの行列として、こんな行列は前代未聞
だったでしょう。



ウィキペディアよりゆたん

「昔はなし」その70 六十人でこわ飯行列


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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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