2016年08月10日

「昔はなし」その28 杉本屋のかやさん

杉本屋のかやさん

 明治天皇様が悟真寺の行在所へお泊りにな
ったおり、小木曾吉三郎弁護士の夫人になっ
た「かや」さんというのが、本を読みました。
遠くから、声だけお聞かせしたのだろうと思い
ます。この「かや」さんは紙屋の杉本屋の娘さ
んで、やはり八町学校の生徒でした。
 私は書を書いて献上することになりました。
学校中の先生が墨をするやら、大へんな騒ぎ
でした。私の書いた文字は「梅は寒香を帯び
て隔歳を成し、酒は醇味を称して新年に入る」
という文字だったように記憶しています。


「三河国吉田名蹝綜録」より
江戸時代の悟真寺
「昔はなし」その28 杉本屋のかやさん

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Posted by ひimagine at 06:00│Comments(0)豊橋の昔はなし
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