2017年01月06日
「昔はなし」その172 先代神野翁の料理
先代神野翁の料理
神野新田が完成して榎本武揚が新田を視察
にやってくることになったとき、接待の打合せで
先代の神野金之助翁から私は牟呂へ呼ばれ
ました。話がすんでから「食事をしていけ」とい
うことでありました。
「さあ一緒に食べよう」と私は上座に据えら
れ、お膳が出ました。そのときの献立はさくら
海老の煮つけ、おつゆ、焼麩にのりでした。
お膳のそとはナスの焼いたのに沢あんでした。
しかも当主の金之助翁も、従業員も、私もみ
んな同じ献立で、上下もないのに、なるほど、
これは、大へん立派なことであると私はたいへ
ん感心したことがあります。
神野新田が完成して榎本武揚が新田を視察
にやってくることになったとき、接待の打合せで
先代の神野金之助翁から私は牟呂へ呼ばれ
ました。話がすんでから「食事をしていけ」とい
うことでありました。
「さあ一緒に食べよう」と私は上座に据えら
れ、お膳が出ました。そのときの献立はさくら
海老の煮つけ、おつゆ、焼麩にのりでした。
お膳のそとはナスの焼いたのに沢あんでした。
しかも当主の金之助翁も、従業員も、私もみ
んな同じ献立で、上下もないのに、なるほど、
これは、大へん立派なことであると私はたいへ
ん感心したことがあります。